3-7 平和(ピンフ)
ピンフはかなりの頻度で見かける役ですが、成立条件が非常に多いことが特徴です。
条件が多いといえども、難易度はそこまで高くありません。
自分の勝負手にも、相手のアガリをかわす事にも使える役です。
以下で特徴を見ていきましょう。
メンゼンでなければならない
ピンフは鳴いてしまうと消滅してしまいます。
リーチを除けば、おそらくピンフはメンゼンの中で一番簡単な役です。
以前、素早くアガリに行く際に、役牌、タンヤオが第一候補に上がることを説明しました。
メンゼンでは、その候補の次に挙がる役がピンフになるでしょう。
メンツ構成が全てシュンツでなければならない
メンツ構成の中にアンコが一つでもあればピンフは成立しません。
ピンフはアンコを無理やり落としていってまで狙う価値はほぼありません。
その場合などは無理にピンフを狙わず、おとなしくリーチを目指しましょう。
役牌が雀頭ではいけない
役牌は便利な牌ですが、ピンフの雀頭としては使うことができません。
ですが、ピンフは数々の条件を満たし、メンゼンで1ハンです。
役牌は、3枚集めれば同じ1ハンです。
ピンフと役牌のどちらか迷った場合は、よほどの理由がない限り、役牌を選びます。
リャンメン待ちでなければいけない
1~3までの条件をすべて満たした上で、最終形はリャンメン待ちでなければいけません。
以下のような牌姿だとします。
1233789三四五②③⑥⑦
(1)3を切った場合
3を切れば、テンパイする受け入れ枚数は①~⑧までの8種です。
そのうちの4枚は自分の手の中で使っています。
そのため受け入れ枚数は、8×4-4=28枚となります。
ですが、④を引いた場合などはリャンメン待ちではないので、ピンフになりません。
実際にピンフになる受け入れは、雀頭が完成する②③⑥⑦の4種です。
そのうちの4枚は自分の手の中で使っているため、4×4-4=12枚のみとなります。
テンパイしても半分以上の確率でリーチを打たなければ役がありません。
また、テンパイしても安い上に、タンキ待ちのため、リーチして勝負するのには分が悪いです。
3を切るケースは残りのツモの回数が少なく、すぐにテンパイが欲しいときでしょう。
または、タンヤオやイーペーコーなどピンフ以外に役が存在する場合などが挙げられます。
2344678三四五③④⑥⑦
この場合であれば、テンパイする②~⑧の全てにタンヤオが付きます。
待ちの悪い、最終形でないテンパイでもロンアガリすることができます。
この場合では無理にピンフを狙う必要がないため、4を切ると良いでしょう。
(2)1、または2を切った場合
どうしてもアガリたかったり、リーチ棒を出したくないケースは多々あると思います。
その場合は1や2を切って、3を雀頭に固定することをオススメします。
受け入れ枚数は減りますが、テンパイした際には必ずピンフがつきます。
リーチをかけずとも、ロンアガリすることが可能となります。
テンパイする受け入れは①④⑤⑧の4種です。
手の中では一枚も使っていませんので、4×4=16枚の牌が有効な牌の枚数となります。
雀頭を固定する場合はピンフ以外に役がないときや、リーチ棒を出したくない場合が挙げられます。
おさらい