3-4 麻雀 断么九(タンヤオ)
タンヤオはリーチ、役牌と並んで非常に頻出度の高い役の一つです。
その理由は、喰い下がりしない(鳴いても1ハンのまま)こと、
使える牌の種類が多い(2~8の牌で構成されていれば全てOK!)ことの二点でしょう。
役牌とタンヤオの2種だけで、鳴きのアガリのほとんどを占めます。
役牌とは少しだけ扱いが違うため、比較しながら説明していきます。
使える牌の種類が多い
使える牌が多いのはタンヤオの大きな特徴です。
役牌と違い、タンヤオは全体が条件を満たしていなければいけません。
つまり、アガリの手牌14枚全てが2~8の数牌で構成されている必要があるということです。
ここだけ聞くと、役牌のほうが圧倒的に有利に聞こえますが、
タンヤオは使える牌の種類が多い分、手牌がまとめやすくなります。
役牌は、同じ牌が4枚しかない中から3枚を集めなければなりません。
また、役牌は役牌のメンツ以外の3メンツ1雀頭は自由に組むことができます。
しかし、そもそも役牌は多くても(白・發・中・自風・場風の)5種類しかありません。
その中の1種類から3枚そろえる必要があります。
配牌に2枚以上あるか、途中で2枚以上にならないと役牌で役を作るのは不可能なのです。
ですが、タンヤオは2~8までの牌であれば自由に使うことができます。
マンズ、ピンズ、ソーズ、各3色の2~8の7種類、それが4枚ずつなので、
3×7×4=84枚であればタンヤオは成立します。
全部で麻雀牌は136枚なので、半分以上を占めます。
この84枚の中から自由な組み合わせで4メンツ1雀頭を作ればよいので、自由度が高いのです。
チャンタはもっと使える種類が多いと思った方もいるかもしれませんが、実は大きな違いがあります。
詳しくは「3―12 ジュンチャンタ」の項で説明します。
喰い下がりしない
多くの麻雀ルールでは喰いタンアリのルールを採用しています。
ここでは、喰いタン(鳴いてアガるタンヤオのこと)があることを前提にお話させていただきます。
タンヤオは元々1ハンですが、鳴いても変わらず1ハンです。
他の1ハン役のピンフ、イーペーコーなどは、鳴くと消滅してしまいます。
タンヤオはメンゼンでも鳴いてもハン数が変わらないため、躊躇なく鳴くことができます。
マンガン以上が見えているのであれば、積極的に仕掛けていきましょう!
タンヤオへの寄せ方
タンヤオは上記の通り、鳴くことに関しては万能な役です。
アガリトップや、配牌でドラが固まっている場合などは鳴きを視野に入れて手を進めるでしょう。
一見、タンヤオが遠いような配牌を貰っても、鳴きは常に頭の中に入れておきましょう。
どうしてもはアガリたい!
そう思っている場合に配牌が悪くても諦めてはいけません。
そんな時に役に立つのがタンヤオと、前述の役牌です。
2着目と800点差のトップで迎えたオーラス、こんな配牌だったとします。
358③⑤⑥⑨⑨四七七白發
リーチの項で触れましたが、この場合はリーチをすると着順が2着に落ちてしまいます。
ダマで役を作る、もしくは鳴いてアガることが理想になります。
この手では、どうやってもメンゼンではリーチ以外に役を作ることが難しそうです。
それでは、鳴いたことを前提にすると、浮き出る役は何でしょうか?
前述の役牌の項でも話しましたが、役牌・翻牌が重なったら鳴いて役牌でアガる、
もしくは老頭牌を全て捨て、タンヤオに向かうのが現実的です。
なので、どちらの条件も満たす、9ピンの対子落としがオススメです。
役牌・翻牌とタンヤオは同時に成立しません。
どちらも考慮し、役牌が重なれば役牌を鳴く方向で進める、そうでなければタンヤオを前提とします。
このような手の進め方を両天秤(リョウテンビン)といいます。
このように手を進めることが出来ると、和了率(ホーラリツ・アガリリツ)を上げることができます。
おさらい
タンヤオをうまく使いこなすことができるようになれば、拮抗した点棒状況でも
競り勝つことが多くなりますので、隠れたタンヤオを見つけ出して下さいね!
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