3-3 麻雀 役牌・翻牌(ヤクハイ・ファンパイ)
役牌(ヤクハイ・翻牌ともいう)はリーチ以上に出現度が高い役になります。
なんと、アガリのうちの約半分がこの役牌が占めています。
役牌をうまく使いこなせれば、展開をうまくコントロールすることができます。
それでは、細かい特性を見ていきましょう。
3枚揃えば1ハン
役牌は3枚揃えるだけ1ハンとなります。
鳴いてもメンゼンでも変わりません。
同じ1ハン役のイーペーコーは同じ順子を二つ使うので、6枚必要になります。
また、鳴いてしまうとなくなってしまいます。
ピンフに至っては手牌13枚が条件を満たしてやっと1ハンです。
さらに、役が複合しているダブ東やダブ南なら3枚だけで2ハンです。
2ハン役であるイッツーや、サンショクが9枚必要なのを考えれば破格です。
しかもこの二つの役は鳴いてしまうと1ハンに食い下がりしていまいます。
こう聞くと、いかに役牌が恵まれているかがわかります。
自由度の高さ
役牌さえ完成させてしまえば、役が確定しているため他がどんな形でもアガることができます。
配牌でドラがたくさんあるときに役牌がトイツだとうれしいですよね!
ドラが3枚あって、役牌が鳴けてしまえばもうマンガンですからね。
以下のような配牌だったとします。
六九九九②⑤⑦135白発中 ドラ九
ドラ3ですが牌姿としては良い形といえません。
自力でテンパイし、メンゼンでリーチを打つのは苦しいかもしれません。
ですが、他の人の力を借りればどうでしょうか。
この場合では三元牌のどれか一つがトイツになったあとに鳴くことができたり、
うまくアンコになれば、役が確定するため、アガリ形さえ整っていればいいのです。
このようなケースであれば、役牌は安易に切り出さずに重なりを考慮し、
鳴きも念頭に入れられる②などの余剰牌から切り出しましょう。
また、上記の牌姿はバラバラなのでドラ3であってもアガリへの期待は薄いです。
三元牌が一枚も重ならなくても、安全牌として持つこともできます。
打点アップの使い方
役牌は自由度が高いですが、他にも打点を作るのに使う場合があります。
以下のような牌姿で、何を切りますか?
三四赤五九九赤⑤⑥⑦28 中ポン ツモ白 ドラ二
この手は現状3900点です。
ここで白を残して重なりを待てば、鳴けた場合に1ハン得ることができます。
よって、白をツモ切りせずに、2や8を切ることをおすすめします。
このたった1枚の差で3900点をマンガンにできるチャンスを作ることができます。
また、繰り返しになりますが、重ならなくても安全牌になりえます。
受け、攻め、どちらに使っても万能なのが役牌なのです。
複合しやすい役
ホンイツやトイトイ、チャンタなどは役牌と複合しやすい役です。
一部が字牌に変わってしまうだけで打点が倍以上になることも珍しくありません。
無理をせずに最高形に持っていけるチャンスを作れることも役牌の魅力の一つです。
おさらい
- 素早くあがりたい時に便利!
- 役が無いなら重なりを待て!
- 重ならなくても守備に使える!
- 浮かせて持てば無理せず打点アップ!
とても出現度も重要度も高い役です。
使いこなせれば鳴きの半分をマスターしたと言っても過言ではないと思います。
愛着を持って接してあげて下さいね!
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