3-2 麻雀 立直(リーチ)
リーチは麻雀の役の中で代表といっても過言ではないくらい、大切な役です。
出現度はほぼ毎回を占めるリーチですが、実は扱いが大変難しい役となっています。
今回はリーチのメリットとデメリットを考察しながら、一つずつ説明していきます。
リーチのメリット
・リーチの1ハンをつけることができる。
・裏ドラを見ることができる。
・一発のチャンスが生まれる。
・テンパイを知らせることで他家をけん制できる。
リーチのデメリット
・リーチを打つために千点を出さなければならない。
・リーチ後は手牌を組み替えられない。
・他家にテンパイを知らせてしまう。
などが挙げられます。
それでは、各項目を具体的に説明していきます。
1.メリット
(1)リーチの1ハンをつけることができる。
リーチを打つ理由の大半を占めるのがこの理由でしょう。
以下のような牌姿になったとします。
六七八①①①②③④⑥⑦33 ドラ①
ドラを三つ抱えていますが、役が無いのでロンアガリすることができません。
リーチを打てばマンガンが確定するので喜んでリーチを打ちましょう。
(2)裏ドラを見ることができる。
リーチの最大の魅力の一つです。
裏ドラが乗ることにより、打点アップはもちろん、ご祝儀を得ることもできます。
雀頭以外に牌の被りがない以下のような牌姿であれば、三割強の確率で裏ドラが乗るそうです。
一二三五六七②③④⑧⑧56 ツモ4
(3)一発のチャンスが生まれる。
一発は、リーチをしなければつけることができません。
統計で出現度は全体の9~10%と出ています。
思ったより高いと感じませんか?
(4)テンパイを知らせることで他家をけん制できる。
メリットとして書きましたが、デメリットのケースにも表現が同じことが書いてあります。
リーチを打つことによって、基本的には他家はまっすぐ手を作れなくなります。
ツモりサンアンコーやスーアンコーなどは、他家にプレッシャーを与えることができます。
その結果、手を曲げさせることで、自分のツモアガリ確率を意図的に上げることができます。
他にもどうしてもツモアガリしたい!と思うケースはあるでしょう。
そんな時は堂々とリーチを打つことが大切です。
2.デメリット
(5)リーチを打つために千点を出さなければならない。
リーチを打つ場合、千点を供託しなくてはなりません。
また、リーチを打ってアガれなければ、千点は戻ってきません。
供託なので、他家がアガれば千点を取られてしまいます。
オーラスや、他家が飛び寸前、トップ目が6万点間近の状況などに、
自分が千点を出すことにより着順が下がってしまうのであれば、
リーチを控えたほうがよいケースが多いです。
また、持ち点が千点を割っている場合、リーチができません。
お店によってはリーチと発声した時点でトビ終了となってしまうお店もあります。
(6)リーチ後は手牌を組み替えられない。
リーチを打った後は、その局が終わるまで手牌を組み替えることができません。
自分がリーチをかけ、親からの追っかけリーチを受けて一発で放銃!
そんな経験が誰しもあると思います。
リーチを打つと手牌を組み替えられないため、無防備な状態になってしまいます。
自分が放銃してしまうと、苦しい展開になってしまう状況はリーチを控えましょう。
リーチを打たずにロンアガリできるよう、手を作っていきましょう。
(7)他家にテンパイを知らせてしまう。
あえてテンパイを教えることによって、他家はまっすぐ手を作りづらくなります。
待ちが悪い場合などは、受けに回られると余計にアガリ率が下がってしまいます。
どうしてもアガリたい手であれば、リーチを打たずに息をひそめてアガリを待ちましょう。
長くなってしまいましたが、大まかな説明は以上です。
読み返すのが面倒な人のために簡単なおさらいです。
おさらい
リーチをしたほうが得なとき
- 待ちが良い!
- 打点が欲しい!
- ツモりたい!
- 祝儀がほしい!
リーチを控えたほうがいいとき
- 待ちが悪い!
- 放銃したくない!
- 千点を出したくない!
- どうしてもアガリたい!
二つを比較し、理由が多いほうを採用すれば、後悔が減ること間違いなしです!
さらに詳しい説明は、「4-2 麻雀 リーチとダマテン」の項で説明します。
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